Do Not Trackについて勉強してみる
Line
2012/7/2(月)

先日、MicrosoftがWindows8上のIE10でDo Not Track(以下、DNT)をデフォルトでONにすると発表して話題になりました。
今日は、なぜMicrosoftの発表が話題になったのかと、DNT自体について勉強してみます。

DNTとはなにか?

ショッピングサイトを利用していると以前購入した商品と似た商品がおすすめされることがあると思います。
また、賃貸を借りるために不動産会社のサイトを見た後で、賃貸の広告が表示されたりすることがあると思います。

メディア運営会社や広告事業者は、利用者によりよい情報を提供するためにユーザの行動履歴などを収集して分析(トラッキング)を行っています。

ユーザにとっては役立つ情報を得られる一方で、プライバシーも気になるところです。

そこで登場するのがDNTです。

DNTはPCの主要ブラウザでは既に実装されており(chromeは未対応、ただし、年内には実装するとのことです)、ブラウザの設定項目の一つとして行うことが出来ます。

スマートフォンでは、現状まだあまり実装が進められていません。

ブラウザでDNTの設定をONにすると自動的にブラウザから情報が送信されるようになります。
DNT情報を受け取ったメディア運営会社や広告会社は、それに従い行動履歴を利用しないようにします。

ユーザが行動履歴の収集を行わないでほしいことを意思表示する仕組みの1つがDNTです。

Microsoftの発表がなぜ話題になったのか?

各メディア運営会社や広告事業者は、売り上げの向上や広告効果を高めるためにユーザに最適な情報を提供するための仕組みを研究やシステム開発をしてきました。

また、DNTについては、インターネット広告の業界団体であるDAAが合意するなど、標準化への道を歩いているようにみられていました。

しかしIE10の初期設定がDNTをONになってしまうと各社がこれまで研究してきた成果をユーザが設定を変えてくれない限り利用出来なくなることになってしまいます。これまでDNTをデフォルトでONにしているブラウザはありませんでした。

そのため、DAAなどは合意した前提としてデフォルトはOFFだと考えていたため、話が違うということでMicrosoftの発表に対して、反発をしているようです。

実際問題、各メディア運営会社や広告事業者にとっては、今回の発表はかなりインパクトのある内容であります。

まとめ

現状、DNTは各社に対して、強制力を持ったものではありません。IE10がデフォルトでONにすることを発表したために守らない業者が出てくるのではないかという懸念があります。守らない業者が出てくるとDNTという取り組み自体が形骸化してしまう可能性があります。

今後DNTがどうなっていくかはまだ未知数な部分も大きいので動向に注目する必要がありそうです。