2012年、モバイル広告費でUSが日本を追い抜く(かもしれない)
Line
2012/10/17(水)

こんにちは。

先日、日本のインターネット広告に関するちょっとショックなニュースが世界のニュースとして報じられました。それは、これまで世界一のモバイル広告市場だった日本を2012年ついにUSが追い抜く、というニュースです。

2012 Forecast: U.S. Mobile Ad Spend No. 1 Worldwide | MediaPost
http://www.mediapost.com/publications/article/184914/2012-forecast-us-mobile-ad-spend-no-1-worldwid.html

今日はこのニュースについて、すこし立ち止まって考えてみたいと思います。

なぜ日本はこれまで世界一のモバイル広告市場だったのか

日本のモバイルは世界からガラパゴスと呼ばれるほど特殊な進化を遂げてきました。日本では、ケータイというデバイスを中心に文化が生まれました。絵文字、ダウンロードコンテンツやアプリ、ソーシャルゲームなど、さまざまな文化を生んだのは日本です。これらの文化とともに成長してきたのが日本のモバイル広告市場です。世界には見られなかったトレンドです。emojiが世界共通語として認識されている事例にも明らかです。

なぜ日本を追い抜くほどUSが急成長しているのか考えてみる

いきなり結論ですが、スマートデバイスの普及(特にタブレット)とリッチアドの好調(特に動画広告)に尽きると思います。USはガラケーがあまり流行りませんでした。ブラックベリーが流行っていました。USのオバマ大統領もブラックベリー使ってました。できる男はスマートフォンだぜ、みたいな雰囲気でした。当時はスマートフォンといえば、ブラックベリーでしたね(遠い目)。USは日本と違いKindleやiPadをはじめタブレットが非常に多く普及しています。あわせてタブレット向けのリッチアドが注目され市場として立ち上がっています。

ナンバーワンを失った日本、とりわけモバイル広告関係者は今後どうアクションを取るか

16年間もの長い間、餃子消費量(1年間の1世帯当たりの餃子購入額)ナンバーワンを誇っていた栃木県宇都宮市がその日本一の座を、2011年についに静岡県浜松市に奪われました。栃木県宇都宮市は震災の影響で消費が冷え込んだとも言われています。ですが、宇都宮市の餃子を愛する人々はいかなる事情や背景があろうとも、失ったナンバーワンの座を取り戻すために情熱を燃やしに燃やしています。

「宇都宮餃子ナンバーワン奪還計画」という特設サイトをつくって盛り上げるほどの気合いの入りようです。もはや栃木県ONLY配信で広告予算をがっつりお預けいただきたいレベルです。特に「去年、あんまり餃子を食べなかったよセグメント」に対して消費喚起を呼びかけるようなデータアドバタイジングあたりでいかがでしょうか。※もちろん浜松市の餃子を愛する皆様も王座防衛に情熱を燃やしまくってます。

宇都宮餃子ナンバーワン奪還計画
http://www.shimotsuke.co.jp/select/ugno1/

 

まさに餃子スピリットのように、モバイル広告スピリットを燃やして日本でモバイル広告市場をさらに成長させること以外に世界一の座を奪還する方法はありません。営業スタッフはこれまで以上にすばらしい提案を、運用スタッフはこれまで以上に効果の上がる運用を、エンジニアはスマートデバイスならではのリッチなインタラクティブ商品の開発やデータアドバタイジング(もちろん未成年者保護とプライバシー保護をクリア)を今まで以上にチャレンジするべきなのかもしれません。スマートデバイスにおけるリッチアドは、アプリでやろうとするとSDKの導入コストが高いので、スマホwebで商品開発するとアジャイルにリッチアド商品が構築できると思います。ジャストアイディアですが。

そして、スマホを中心とした文化を日本がたくさん生み出していく時なのかもしれません。ケータイ文化とともに反映したモバイル広告市場の黄金時代を再び呼び起こすのは、やはり文化ドリブンな市場創造なのかもしれません。

 

いかがだったでしょうか?

ふと「パケ死」というバズワードを思い出してホッコリしました。が、先日、海外パケ死未遂を経験したのでホッコリが吹き飛びました。モバイルはこれまでもこれからもさまざまな文化とドラマを生み出しながら重要な市場として日本で世界で成長していくと思われます。市場の成長とあわせてモバイル広告の進化を遂げていけるように、システム開発がんばります。

それでは。